「Twitchで配信したいけれど、簡単でいいからPCで最低限のセッティングをしたい!」…という方のために書きました。Twitch 本社の @theGunrun の指導を和訳しました。網羅性と妥当性があると思いますが、疑問がありましたらツイッターで @ayuha167 へ。
こんにちは、Twitch のアユハです。PCでの配信技術のお話です。最近Twitchが上り調子であるがゆえに、ここで基本を出そうと思いました。
長いです。文字を読むのが嫌いな方も、ツイッターTLを読むようにしっかり読んでください。
また、こちらは全てスグに無料でTwitch配信をすることを考えているため、エンコーダー(生放送ソフト)に OBS を用いることを前提に書いています。
- 私はXsplitを使うことが多いです。Xsplitは こちら が参考になると思います。
- スマホからの配信は こちら!
#PC配信の手引
1. Download OBS
- こちらから “Download OBS Studio” をクリック : OBS
- OS(MacかWindowsか)を選択して、ファイルをダウンロード開始!
2. ダウンロードファイル
- Mac ならば、.dmg ファイルを開き、中の .pkg ファイルを起動。あとは指示通りにダウンロード。
- Windows ならば、.exe ファイルを開き、あとは指示通りにダウンロード。
3. ダウンロード出来たら OBS を開きましょう
Mac は現在バージョン 0.16.2 でした。
4. OBS を観る
- プレビュー
- OBSの大部分を占めている今「黒い部分」が「プレビュー」です。ここに映るモノが全て、視聴者に映るモノになります。
- ソース
- 「ソース」は「プレビュー」に表示するモノを入れる所です。
- たとえばソースには以下のモノが来ます:ウェブカメ映像・動画ファイル・画像・スクリーンキャプチャ …
- オーディオ
- オーディオ = 音声は、OBS内では「ミキサー」の下に来ています。
- 右の「設定」ボタンを押して → 「音声」タブを選択すると、オーディオソースを足したり消したり出来ます。
- Mac ではデフォルト音声は Mac 内臓のマイクだけです。デフォルトマイクを他のモノに替えていない限りは。
- Windows ではデフォルト音声はデスクトップ音とデフォルトマイクのみです。
5. Twitchチャンネルで配信する設定
- プレビュー映像をTwitchに送る前に、「設定」ボタンを押して「出力」「映像」「配信」の3タブにて設定をせねばなりません。
- 「出力」ではこのように:http://ayuha167.github.io/images/OBS_03.png
- 「ビットレート」は3500kbpsに。
- スピードテスト を行い、上り(Upload Speed)に無理があったら500kbps刻みで下げていきましょう。例えばテストで4Mbps行っていなかったら、OBSのビットレートは 3000kbps や 2500 kbps にしてみてください。
- 「ビットレート」は3500kbpsに。
- 「映像」ではこのように:http://ayuha167.github.io/images/OBS_04.png
- 「基本解像度」「出力解像度」は共に 1280×720 へ。(ここが画質です)
- 「FPS共通値」は30へ。CPUに余裕があれば60にしましょう。(ここが映像の標本値;いかにヌルヌル動くかです)
- 「配信」ではこのように:http://ayuha167.github.io/images/OBS_05.png
- 「サービス」は Twitch
- 「サーバー」はお近くのモノを。多分 Tokyo や Taipei です。
- 「ストリームキー」を入力!
- ご自身のチャンネルのストリームキーは固有のものです。Twitchのダッシュボードから開けます : https://www.twitch.tv/broadcast/dashboard
- タブにある「配信キー」をクリック。
- 「キーを表示」をクリック
- OBSへコピペします
- ウィンドウ右下の「OK」を押して完成。
6. ソースを追加
- 「+」を押して映像にソースを追加しましょう。(ソースについては 4. にて):
http://ayuha167.github.io/images/OBS_07.png
- ウェブカメを使いたい場合は「映像キャプチャデバイス」を選択。
- 名前を付けて(デフォルトで良い)、OKを選択
- 「デバイス」のプルダウンバーから、使用するウェブカメを選択。
- 選択したら直ぐに映像がうつるはずです。大丈夫でしたら「OK」を押して確定。
- 他のビデオカメラやデジタル一眼レフを使いたい場合は、キャプチャデバイスが必要です。
- たとえばMagewellのコレ:Amazonリンク !
- VIPで初心者がゲーム実況するには下段の「商品の選択に迷ったら」にもキャプチャデバイス製品が一杯紹介されていますが、お使いのMac/Windowsで動くかは製品のウェブサイトからしっかり確認して買うこと。
- パソコンに接続。カメラからはHDMIでキャプチャデバイスへ。キャプチャデバイスからはUSBでパソコンに入ります。ウェブカメと同様に設定出来ます。上のMagewellですと「デバイス」プルダウンバーには「XI100DUSB」という名前で出てきます。
- コンソールゲーム/スマホ を入力するには、上と同様にキャプチャデバイスを用います。
- WiiUやPS4(たぶんいずれはSwitch)をパソコンに取り込むには、HDMIをキャプチャするデバイスが必要です。スマホからもHDMI出力してキャプチャします。
- たとえば、VIPで初心者がゲーム実況するにはに詳細があります。
- スクリーンキャプチャするには、ソースにて「画面キャプチャ」を選択。
- 名前を付けて(デフォルトで良い)、OKを選択。
- マルチディスプレイで行っている人は「ディスプレイ」から番号を選べます。
- OBSのプレビューにデスクトップキャプチャ画面が映っているはずです。PCゲームはこれで取り込めます。
- 静止画を入れるならばソースにて「画像」を選択。
- 名前を付けて(デフォルトで良い)、OKを選択。
- 「参照」から画像を選択。PNGファイルの透過は使えます。
- 透過ファイルで、最前面に配置して飾るモノをオーバーレイと呼びます。これを活用すれば、以下のように独自のブランディングが可能です。
- ウェブカメを使いたい場合は「映像キャプチャデバイス」を選択。
7. ソースの編集
- ソースに加えた素材は、端っこをドラッグしてサイズを変更できます。
- altキーを押したままドラッグすると、クロッピング(切り取り)が可能です。画面比率が異なったり・オーバーレイを用いていたりする場合に、映像を特定のサイズにはめ込まないといけないときは便利です。
8. 複数シーンの活用
- ソースの左横に「シーン」とあるのがお分かりですか?「シーン」はソースの設定を複数保存できるブックマークのようなものです。例えば、配信開始時は「もうすぐ開幕」というフタ絵を表示して、時間が来たらカメラ映像に切り替えたい時、このシーンを活用します。
- シーンの追加
- シーンを追加する方法は、ソースに入力を追加する方法と同様です。「+」を押して、名前をつけて追加しましょう。(「ゲーム画面」「待機画面」など分かる名前が良いです。)
- シーンの変更
- 違うシーンをクリックすれば替わります。プレビューに反映されます。
- シーンの編集
- 右にある「スタジオモード」ボタンを押すと、2画面に切り替わります。たとえ生放送中であっても、左画面を編集すれば視聴者側に反映されることなくシーンを編集できます。「トランジッション」を押して反映です。
9. Q&A
- 生放送開始/終了は?
- 「配信開始」を押すとスタートします。開始するとこのボタンが「配信終了」に変化します。終了するにはココを押して下さい。
- フレームドロップが起きたり、チャットでカクカクしてるって言われたらどうしますか?
- ビットレートを下げましょう。3500kbpsから下へ。フレームドロップが無くなるまで下げましょう。下げるほど画質も下がりますが。
- ビットレートを下げても上手くいかない場合は、サーバーを変更すると解決することが有ります。ISP(プロバイダ)の帯域だけで簡単に解決しない問題である場合もあります。
- CPU使用率も疑って下さい。CPU使用率が60%を超えていると、エラーが無くともカクつく場合があります。その場合は「設定」を開いて「映像」からFPSを30に替えたり、処理を軽くするようにしてください。
- 配信アーカイブ(タイムシフト)を残すには?
- こちらのURLから:https://www.twitch.tv/dashboard にある「設定」タブから、 “配信を自動的にアーカイブ” にチェックを入れてください
https://www.twitch.tv/settings/channel “配信を自動的にアーカイブ” にチェックを入れて下さい。 - ついでに “配信遅延を改善” もチェックを入れておきましょう。
- 配信の遅延は、どうなっているのかは配信画面右下の歯車をクリックし「ビデオのデータを表示」を押せばどのチャンネルでも表示されます。画質・fps も出ます。↓
- こちらのURLから:https://www.twitch.tv/dashboard にある「設定」タブから、 “配信を自動的にアーカイブ” にチェックを入れてください
twitch.tv/omoroiyankee から
#以上
以上、OBS からの配信方法でした。