恋心は超グリーディ

普段質問されることを文章起こした場所です。ライブ配信やゲームイベントにまつわるものです。もしくは、たまに筆者の趣味の文章が交じります。

Apr 14, 2015 -

私はどこから来たのか、私は何者か、私はどこへ就職するのか

就活に関わる内容です。
この4月から、大学院を辞めて社会人になりました。人生が予想外な方向に転がりました。長いので、その顛末をここに書きなぐったものを残しておきます。
(タイトルは、ゴーギャンの絵からです。ゴーギャンはこれを描いた後に自殺していますが、別に自分はそういう意図は無いです!)

こんにちは。アユハもしくは鮎葉です。「アユハ」はハンドルネームとして、「鮎葉」は実名(中村鮎葉)として使っていました。 タイトルの通り、3パート+αに分けます。

1. 私はどこから来たのか

「鮎葉」は東京出身です。東大の理系で、工学部の電子情報というところに入り、大学院では学際情報学府(情報学環)に行きました。研究室は学部・院で同じです。元からゲーム(RPG)が大好きで、コードギアス・ガンダムといった作品にも感化されたため、併せて「電子情報」などという専門に行ったのは自然でしょう。

「アユハ」という名前は、大学のサークルに入った頃から使い始めました。ハンドルネームです。私が入った頃の大学という共同体は、サークル業界はどうもゆるく楽しく、といった空気が強かったので、そこは不満でいました。

2. 私は何者か

今はゲーマーが活動中心です。
ハンドルネームのアユハをそのまま使っています。元はFinalFantasyなど、RPGを家で1人でプレイしていましたが、ある時「スマブラ」が強くなりたくてネットで調べていました。勝ち負けをはっきりさせ、ひたすら正しい結果を出している人物が評価をされる「対戦ゲームの業界」を目にして、面白いと思いました。特にスマブラの世界大会 : Apexの2012年大会の生放送には感動しました。日本勢が大活躍する様子だけでなく、会場が盛り上がり・実況があり・スポンサーが付いているという事態にも、驚きました。 “e-sports” といえば分かる方は分かるでしょうが、私はその頃こんな世界があるとは知りもしませんでした。自分も大会に行くようになり、業界に居座るようになりました。自分でもApexに行きました。逆に大学のサークル業界からは消えました。

2014年夏には、クルーSHI-Gというものを結成し、情報の発信・業界の盛り上げを意識して活動してきました。なにかを「やろう」と思った時に、乗ってくれる人がいるだけでなく、業界全体が受容してくれる空気があった(潰す空気がなかった!)ところは、本当に良い業界に来たと振り返って感じました。おかげさまで、強豪プレイヤー・関西の人・異国の人々・他業界の人など、様々な人物と出会うことが出来ました。

つまり最近は「アユハ」でいることが多かったのですが、当の「鮎葉」はというと、就活で惨敗していました。受けた企業は見事に全て玉砕し「今まで付き合った人数が内定数に比例する」という伝説の法則が頭をよぎりました。

3. 私はどこへ就職するのか

そんな私ですが、この4月から twitch という会社へ就職です。
twitchとは、ゲームの生放送専用サービスで、世界のネットトラフィックを4番目に喰っているほどの勢力があります(Netflix,Google,Appleの次、FB,twitterの上)。2014年、amazonに買収されました。どういう企業なのかは下の記事に説明されています。
http://ascii.jp/elem/000/000/928/928147/

私はどこから来たのか、私は何者か、私はどこへ就職するのか

主に、ゲーマーコミュニティを下から支えるコンセプトの企業です。

ゲームをしていてtwitch社を知らない、などというのは日本人だけです。アメリカに3度わたって見てきたため、ゲーマーの中でその勢力がいかに大きいかは肌で感じているつもりです。修士1年の夏、会社のインターンが始まり就活を意識し始めた頃、「twitch入れないかな?」と思って調べましたが、アメリカでの中途採用(しかもハードル高い)しかしていなかったため、諦めていました。

そして修士1年3月。web系や外資で希望を見出せなかった私に、twitchの人から急に声がかかりました。日本のゲーム翻訳家の方経由でのお話でした。「twitchが今年日本進出をするため、人を採用したい」とのことで、その1号に私に白羽の矢が立ちました。
私はtwitchに行くことを決めて、逆に修士は辞めることを決めました。私は twitch 信者で、自分の配信もこのサイトを使っていましたし、自分のいるスマブラ業界からも、最近アメリカでは実況者が twitch にヘッドハントされている話を聴いて嫉妬していました。なにより、自分はどこに応募しても拾われなかったのに対し、ここは私へ声を掛けに来てくれた所に運命を感じました。願ってもいない魅力的なお話でした。
「メディア系」という、随分面白い研究ジャンルに恵まれてましたし、研究の背景があってこそゲーマー活動で役立てられる面が多かったのですが、自分の中でe-sports業界の修羅に入る方が魅力的で、迷わずに就職を決めました。

私はどこから来たのか、私は何者か、私はどこへ就職するのか ( http://www.negitaku.org/news/19283/ から)

ゲームはどんどん景色が変わって来ました。例えばプロゲーマー。これはスウェーデンなどのヨーロッパ・韓国・アメリカでは日常的に目にする産業です。日本でもようやく、昨今様々なニュースになってきました(ウメハラさん・DetonatioNさんの住み込み給与制・専門学校 etc)。しかし日本ではゲームプレイヤー業界はまた別の、独特な形をしています。そこをtwitchでどう活かすか、そこが最初に与えられた課題です。

さいごに

結果的にこの就職は、大学院生であった「鮎葉」とゲーマーの「アユハ」が融合するイベントとなりました。

というわけで、暫くは twitch を日本に普及させるために働きます。フルタイム正社員です。

ゲームタイトルは絞らず、twitch全体をどう推し進めるか、をやります。そして、日本のゲームプレイヤー全体の景色を変えたいです。据置型は勿論、スマートフォンゲームのゲームプレイをどう変えるか。そういうビジョンが自分に求められています。しかし、日本の社員は今私しかいません。まだtwitch社も私も日本に於いて全てが模索中ですが、ゲーム業界が面白くなったと誰もが感じるような成果を出していきたいです。

これからアユハ/鮎葉/Ayuhaをよろしくお願いします。

そして様々なゲーム界で twitch に興味ある方、ぜひお声がけください!

私はどこから来たのか、私は何者か、私はどこへ就職するのか
twitter : ayuha167

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