スマブラって、どんな人がなにを目指してプレイしているの?それをノンスマブラーにも伝えるシリーズ個人ブログです。
この “第0章” は、大会の前置きを描きました。
こんにちは、アユハです。
「スマブラWiiU日本最強を決める戦い」である “ウメブラF.A.T.” が、この2015年、9月シルバーウィークに東京で開催されます。
有志だけで集まり、ただ「自分たちの中で最強って誰なの?」という題目に絶対の答えを打つためのイベントです。海外勢の参戦も予定されています。
実況者Progがかつてスマブラ界をこう表しました : “They are all families.”
{% oembed https://www.youtube.com/watch?v=XoCE-DHNcu8 %}
…スマブラのプレイヤーは普段は会わない人同士でも、どこかしらで皆がつながっており、メガロポリスのような界隈を形成しています。さらに拡大解釈すれば、世界までプレイヤーの輪が広がっている界隈です。
独自に築かれたこの “スマブラ界” 。この日本パートが、自分たちの手で、最強を決めます。
1. 日本でスマブラというゲームをする人達
プレイヤーは、ゴロゴロいます。
結局、Twitterに在駐しているプレイヤーが多いのではないでしょうか?しかし “スマテラ (
http://sns.prtls.jp/smashterra/)"
というSNSもあります。所によっては普段一緒に練習するメンバーでLINEグループを作っていたりします。月例で東京にて開かれる普段の大会 “ウメブラ” では、そういった練習グループを大会ウェブサイトでシェアしています (
http://piosuma.blog.jp/archives/14906932.html
) 。
ウメブラにはシードポイントがあります。これは東京の “ウメブラ"全参加者・関西の “スマバト” 上位の情報を元に作成されています。それでもこのシードポイント表には700名が連なっており、大会に来ちゃうようなモチベのあるプレイヤーがこれだけ居ることの証左であります。
ちなみにこの “ウメブラ” は、190人の申し込み締め切りが30分以内で締め切られるような人気っぷりです。毎月、オフラインの開催だというのに。
さて、これはオフラインでの人の繋がりでしたが、オンラインでの繋がりはどうでしょう? “スマメイト” というサイトがあります(http://sumamate.com/ )。 このサイトでは、スマブラWiiUに於いて2000名強がアクティブに、シーズンを区切ってランキングを競っています。2000名のWiiUガチ勢が存在するのです。6月末時点で、スマブラWiiUの国内売上は67万本であるという数字を用いると、実にソフト所持者の0.3%がガチ勢であることを意味します。明確に競技用に開発された訳ではないタイトルにて、購入者のうちわざわざ対戦サイトに登録する人口が0.3%というのは、驚くべき数字だと受け止めています。
他ゲータイトルと比較するのは無理ですが(ゲーム性・プレイ環境が異なるため)、このスマブラ好きが創りだしたオフライン・オンラインでの盛況っぷりは、なかなか匹敵するモノのない熱量を持っているのでは無いでしょうか??
2. 世界でスマブラというゲームをする奴等
世界は更に大きくなります。
この写真は、スマブラ専用の大会としては世界で最も名誉のある Apex2015にて、スマブラDX優勝の瞬間を捉えたモノです。Fighting Game としては、プレイ人口がウル4 (Ultra Street Fighter 4) に次ぐ スマブラDX/WiiU 。このゲームの覇者が天から賜与されるものは、あらゆる少年からの憧れ・王者としての誇り・そして絶大なる栄誉。
ちなみにこのApex2015は、アメリカの神事 “Super Bowl” (アメフト優勝決定戦) と日程が被っていました。しかし「ユーザ視聴時間合計」では、Apex が SuperBowl を抜いていました。スマブラDX/WiiU は、格闘ゲームの祭典 EVO2015 にも、正式種目入りしています。スマブラDX の生放送同時視聴人数 (たしか) 「22万人」という数字は、Fighting Game として右に来るものは EVO2015 ウル4 (27万人) しか有りません。加えて、今では TSM, EvilGeniuses, Cloud9, Liquid, Alliance といった名門チームにもスマブラプレイヤーがいます。…これほどまでに、世界スマブラ界は大きいのです。
この世界の檜舞台へ、日本の役者を送り込んで来たのが、ウメブラやスマバトといったユーザ大会です。
3. 日本スマブラの、思い出。
嘗て、2012年夏。スマブラXの時代にも、日本最強をプレイヤー達で決めた大会がありました。 “SunRiseTournament” と題されましたこの大会は、ロンドンオリンピックと同じ時期、Pioという建物で開催されました。その告知動画です。
{% oembed https://www.youtube.com/watch?v=UzewKs4wKOM %}
この大会は、最終決戦が日本vsアメリカになったのですが、この大会最後の瞬間を捉えた動画が、あります。
{% oembed https://www.youtube.com/watch?v=2UAq7MN2WJ0 %}
今回の “ウメブラF.A.T.” は、聖地である “SunRiseTournament” と同じ建物にて、そしてもっと広い部屋にて行われます。
…この2012年、日本スマブラ界は栄華を極めました。
1月には Apex2012 にてスマブラX勢は快進撃を果たしました。上の写真は本戦 : 勝者側2回戦 Mew2King vs OCEAN です。結果は一目瞭然。そして最終決戦は日本勢同士がぶつかりました。その片方が、今ではプロである、 DtN にえとの 選手です。
– そして2014年。新作 “スマブラ for 3DS/WiiU” 発売。
スマブラを一旦離れていたプレイヤー達も、この新作で帰郷をキメてきました。業界がまた一気に熱を帯びました。ウメブラ・スマバト といった大会が引き続きユーザの手によって開催され、スキルを磨き続けて来ました。
そして舞台は、誰もが知るあの大会 : EVO2015 へ。
(EVO2015 : なぜか観客席最前列で応援する日本勢)
(EVO2015 : 日本の Abadango選手が、Apex2015準優勝者アメリカの Dabuz を倒した瞬間)
日本勢は十分な結果を残しましたが、ZeRo という無敗の帝王を撃破できていない所に、日本の全プレイヤーがわだかまりを抱いているでしょう。…おそらく全世界も。
これからも、こういった悔しさに、熱狂をブレンドして、スマブラ愛の味は伝承されて行くのでしょう。
4. そして
こうして独自の広がりを見せたスマブラ界は、これからもプレイヤーの支持をベースに、輪を広げていくことでしょう。この度ひらかれる “ウメブラF.A.T.” は、そんな界隈の語り草にきっと君臨する、いい思い出をいっぱい作ってくれます。
また、スマブラ界でウメブラF.A.T.へ参加する皆さんへ。大会への意気込み・インタビュー・ドキュメンタリーを作成したり、大会後の記録を作ったり是非してください。再び我々プレイヤーの手で大会を盛り上げましょう。