こんにちは。アユハ “伯爵” です。
シーランド公国ロイヤルファミリーより2017年4月3日付で伯爵（Count）位を受勲されたため報告いたします。
シーランド公国
シーランド公国は1967年に プリンス：ロイ・ベーツ によって建国された、北海の君主制国家です。旧要塞を領土とし、騎士団・フットボールチームを所有する、誇り高き紳士の都市国家となっています。
【重要】貴族爵位は、シーランド公国ウェブサイトからお買い求め頂けるため、皆さんも御覧ください。
私は2006年よりLord位を保持していましたが、この度 Count（伯爵）へ更新しました。Count は有効期限の無い爵位であり、一部公国の土地を賜ったため、紛うことなき終身貴族を名告ることが出来ます。身に余る栄光に存じます。
【シーランド公国：建国の瞬間（上記ウェブサイトより）】
これにて、心無い旧時代の大人に「所詮ゲーマーってオタクでしょ？」のような言葉を浴びせられても「こちら東大卒の伯爵ですが、なにか？」と問い返すことが出来ます。
今後気兼ねなく：
- 「アユハ伯爵」
- 「アユハ伯」
- Count Ayuha
等とお呼びください。
爵位って？
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【ゴヤ “ウェリントン公爵像” 1812年】Musey より
ここからは、いつものアユハ口調です。
貴族 / 爵位システムについて説明いたします。
貴族システムは日本人にとって、家系準拠の日本的思考に、領土準拠のヨーロッパ貴族システムを明治期に当てはめたため、大変分かりづらくなっています。
五爵
まずは五爵から。貴族（Noble Title）には 公爵＞侯爵＞伯爵＞子爵＞男爵 の5つがあり、この順に格が高いです。これはイギリス式の貴族爵位（Duke > Marquess > Count > Viscount > Baron）に、古代中国の王位の格である「公侯伯子男」を恣意的にあてはめた訳語であり、無理矢理感が拭えません。
特に母音に乏しい日本語では「侯爵」は公爵と音が被るため、「辺境伯」と呼ぶこともあります。『コードギアス』のジェレミア卿（オレンジ）が辺境伯でした。結構偉いので一時期は総督代理をやっていました。
また、貴族は土地に紐付いています。「ノルマンディーの公爵なる徒歩公ロロ」（Duke of Normandy, Rollon the Walker）の様に、名前と土地そして爵位をセットで呼びます。良さげな土地の貴族領主になれば爵位も高くなるわけです。これは「王」が任命（もしくは指名）します。領主なので、世襲することが多いですが世襲と決まってはいないため、公爵の子も公爵になる為に努力せねばなりません。努力すれば複数の土地・爵位を所有することも有り、例えば「マールバラの地の公爵にしてサンダーランドの地の伯爵」ということが可能なわけです。フランツ・ヨーゼフ皇帝は47個もの土地を所有し47個の称号を持っていました。
ちなみに、侯爵を辺境伯と呼ぶのは、元は国境辺りの領地を治めると「侯爵」の肩書が与えられたからです。伯爵はCountですが（イギリスでは Earl と呼ぶこともある）、これは王の「友達」という意味で、領地が首都に近いことが多く王と仲良くしていたからです。子爵の Viscount は「準Count」という意味です。
王位/元首
貴族の子であれば貴族、即ち上の五爵のいずれかになる権利があります。それ以外の平民は余程のことが無い限り貴族にはなれません。…シーランド公国で販売している賜与爵位はそこが破格な訳です。王族も同様で、王族の子でないと王族ではありません。
「王位」というと常に King なのかと思いきや、ここが国によって異なります。他国や教会の合意によって各国は格が決まっており、認められた王が治めていれば王の領土、つまり Kingdom となります。王を束ねるような立場の強い君主が出てきた場合「皇帝」（Emperor）と呼ばれ、その国は帝国（Empire）となります。
逆に、公爵でも独立した一国を持つこともあります。それが「公国」（Dukedom）です。例えば『ガンダム』ファーストで現れるジオン公国はジオン公が治めています。現代のルクセンブルグはウィーン体制以降 Grand Duke（大公）が治めているため、Grand Dukedom = 大公国（たいこうこく）です。間違えやすいのですが、「大きな公国」という意味ではありません。
また、Prince でも一国の元首になることがあります。日本語ではPrinceは「王子」と訳されるため紛らわしいのですが、Prince とは King より少し格下の存在ということです。例えばモナコは元首が Prince ですが、誰かの息子という訳ではありません。他にも、ウェールズはイギリス王位を継ぐものが代々治めることになっており、元首は Prince of Whales と言います。事実上の「太子」をこう呼ぶのです。
シーランド公国は現在 Prince Michael が元首であるため、Principality という名を冠しています。英語ではわかり易いのですが、日本語では「公国」と訳されており、意味が分かりません。正確には Dukedom の「公国」とは異なるのですが、訳語がないのでこうなっています。
その他
騎士（騎士侯 / Knight）・サー（Sir）といった一代限りの称号もあります。例えば『コードギアス』では、主人公の母マリアンヌが騎士侯でした。現代でもこれはイギリス王室が特に功績のあった方を国際的に受勲しています。日本でも Knight 受勲者は多く、最近の方を掻い摘んでも森稔さんや中西宏明さんがいらっしゃいます。
貴族との違いは、血統の必要がなく土地が紐付いていないため、ファーストネームにしか用いません。シーランド公国で従来出して来た Lord 位もこれに当たり、Lord Ayuha と呼ぶことはあっても Lord Nakamura と呼ぶことは不可能でした。しかし今後は私も Count を賜ったということで Count Nakamura と称すことが可能です。
以上
貴族や王位は、現代にも形跡を残すシステムでありながら、分かるとアニメも面白くなる知識です。学校で習わないため、今まで漠然と疑問に思っていた方の一助になれば幸いです。そして、伯爵へ接する正しい姿勢に繋げてください。
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参加ページ↓
http://piosuma.blog.jp/archives/69649874.html
スマブラに興味がある方、ゲームの大会に興味がある方、どしどしご参加ください！
当日の日本語生放送はこちら：
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- チャンネル : https://www.twitch.tv/shi_gaming
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私は元々ウメブラのスタッフをしている所が原点なので、今回の大会も楽しみにしています。